週刊ミニてんとうむし畑たより2/4~2/10

2月4日は立春。ようやく、一年で最も寒い、”寒の入”も終わりです。

例年より、ずいぶんと暖かい冬とはいえ、これからは、暦のうえでは春です。初春の象徴の梅の花が我が家の庭にも一輪だけですが、咲き出しました。顔を近づけてみると、たった一輪でも、とっても良い香りがします。2週間前に横浜へ行った時、満開の梅の花をみました。我家の梅が満開になるのは2月中旬ころになるでしょう。同じ日本でも初春を見つけるのにこれだけ時間差があるのですね。

暖かい地域ではもうすでに、いくつかの春が見つけられてるのかもしれませんね。私たちのところでも、梅の花を皮切りに、これから少しずつ春を見つけるのが楽しみです。

もう一つ。2月3日は節分「鬼は外、福は内」豆まきをされましたか?私たちの暮らす黒部では、「鬼は外」は言いません。というのも、氏神さまの「深田部神社」では、鬼が神様として祀られているのです。黒部は製鉄集団が語源だそうです。他にも水晶管に細い穴をあけて首飾りを作る工房もあったそうです。その技術は朝鮮半島からの渡来人によって伝わりました。半島からやってきた、技術先生たちは顔のホリが深く、赤ら顔だったそうで、日本人から見れば、異様だったのかもしれませんね。その鬼顔が神様として祀られているので、「鬼は外」とは言わないのだとか…。

その鬼(神様)の使いを踊り子と呼んでいます。秋祭りでは黒部の小〜中学生がその踊り子になります。踊り子の履き物はぞうり、とわらじ。

きのうから、秋祭りで踊り子が履くぞうりとわらじ作りがはじまりました。材料は昨秋にとっておいた稲わら。まずはワラをやわらかくする「ワラ打ち」です。3人がかりでの昔からの機械ですが、この作業がしっかりできていないと、いいものができない大切な作業。そして、まっすぐないいワラだけを、選別して束ねる「ワラそぐり」。私はここまでが担当。ここからは、ワラジを編むプロの長老たちの仕事です。いつかはこのワラジの編み方を学んでみたいなと思います。

ほぼ、一年かけてみんなで分担、協力して準備を行い、村人のほとんどが参加する秋祭り。

みんなの健康と幸せ、そsて豊年満作を願って作業を行いました。

花菜