スタッフコラム(伊藤)

こんにちは!スタッフの伊藤律です。
1週間程前でしょうか、雪も解け、変に暖かい日でした。ため池の周りを朝歩いていると、僕が気づく前に急にオスの鹿2頭が鳴き、すごい勢いで山の中に逃げて行きました。僕はできたら鹿と友達になりたいので、そこまで全力で逃げられると悲しいなとか思いながら、その場で立ち止まりました。ふと、「こんなに鹿って鳴いていたか」と思ったのです。というのも、鹿が山へ逃げる時には、鳴き声は徐々に徐々に遠くなり、最後の声は聞こえるものの、かなり遠くからの音になるのですが、今は約40メートルほど前の山の斜面から、姿は見えないのですが、鹿の鳴き声が聞こえているからです。

「山に入ってくるな」みたいな圧を感じて、僕は引き返し始めました。しかし、僕の姿が見えなくなってからもずっと鹿の鳴き声が聞こえてきて、何か音を返してみようと思い、
舌を口の天井に打ちつけて音をだすと、その音に応えるかのように、鹿の鳴き声が返ってきました。もう一回やってみてもまた鳴き声が返ってきたので、なんだか面白くなってきて、色々な音を出してみました。しかし、他の音を出しても何も返ってこず、初めと同じ音を出すと、鳴き声が返ってくるのです。音の高さなのか太さなのかは、分かりませんが、あの鹿は音を識別して返していたのです!たくさんの面白いことを教えてくれる自然に感謝です。

だいこん畑