スタッフコラム(湊)

皆さん最近釣りは行っておられますか?スタッフの湊です。
と言うか釣りに行けますか?大雪、大しけに強風、僕は本当にこの地でこの秋まで釣りをしていたのか疑うほどの厳しい天気です。たまに太陽が出る穏やかな日があると釣竿を持ち出したくてたまらなくなりますが、本当に滅多にないので去年と同じく釣りは春までお預けになりそうです。

そんなウズウズしそうな状況の中、幸いにも今かなり夢中になっていることがあります。それは前回のお便りにもあった狩猟の事です。実はこの前初めて鹿を一頭仕留められたとお伝えした後、更に鹿が5頭獲れて中には80kgもあろうかと言うオスジカもいたのです。

肉はスタッフを始め近所の人達と分けていて、鹿肉をどう料理したかと会話をみんなでする事が良くあります。自然から直接獲たお肉でみんな色んな料理を試していてとても豊かな気分になります。そしてその狩猟関係の中でも今一番夢中なのは、山に入って獣道を見つけ、罠を仕掛ける場所を見極める事です。

木の皮が剥がれていたり、枝が短く折れている場所があったり、糞が落ちていたり、足跡があったり、色んな気配が山に残されていて、獣がどんな動きをしているのか想像して考えを巡らします。その気配を元に罠を仕掛けますが、雪の降った日は普段よりたくさんのヒントを得る事が出来ます。雪に残った足跡を追いかけ蹄の方向がこっちだからこう言うふうに歩いて谷に下って行ってるな、ここでたくさんの足跡がぶつかっているので鹿のたまり場かな、このコースで池に水を飲みに来ているなとか。

ここ最近、雪が降り続いた時気付いたのは、同じ足跡の持ち主は、ほぼ毎日同じコースを歩いていると言う事です。足跡は降り続く雪によって毎日更新され、次の日また同じ様に足跡がくっきりと残されています。この前ここは絶対掛かると言う確信を持った場所に罠を仕掛け、次の日に鹿が掛かった事がありました。その時は自然界のルールを読めた様に感じ、大きな達成感を得たのと同時にこんな猟師ビギナーの僕でもある程度成果を上げられるって事は、どれだけの獣がこの黒部国営農地周辺にウロウロして野菜を喰い荒らしているんだろうとゾッとしました。

今後もっと猟師としての腕を上げ、足跡でサイズ感や群れの頭数も把握できる様になりたいと思っています。そして今は豚コレラの影響でイノシシの数が激減してしまいましたが、いつかは100キロクラスのイノシシを仕留めて食べたいと思います!自然最高!

鹿!