スタッフコラム(伊藤)

こんにちは!スタッフの伊藤律です。

今日はプライシング効果という先行刺激によって、後の行動が変化する現象について書きたいと思います。

まずこの実験では、アメリカの大学生を2つのグループに分けました。

1、五つの単語群から(彼/すぐに/見つける/それ/黄色)短文を作成する。

2、同じく五つの単語から1つの文章を作るが、単語は高齢者を意識するものを含む。(フロリダ/忘れっぽい/ごましお/ハゲ/しわ)

両方のグループは課題終了後、別の実験室に歩いて移動させられる。そして、この移動こそがこの実験の最も重要なポイントで、実験者は参加者の移動速度を計測しました。すると結果は2つ目の高齢者をイメージさせられたグループの方が移動時間がかなり長く、ゆっくりと歩いていたことが分かりました。さらに、実験参加者である大学生たちは、実験後のアンケート調査で自分の意志でゆっくり歩いたと主張しました。「僕たちの意志は様々なものに影響されるんだな」と思いました。