週刊ミニてんとうむし畑たより11/14〜20
朝夕の冷え込みが日に日に強くなってきました。早朝に野菜を収穫する手が冷たくなり、吐く息も白くなります。だんだんと収穫作業がつらくなるのですが、野菜たちはだんだんと甘く、そして味も濃くなってゆきます。
収穫の時に、そうじで捨てる外葉のなんと美味しいこと。1株から捨てる外葉はそんなに多くないのですが、たくさんの株を収穫するので、ついたくさんの野菜をそこで食べることに…。一日に必要とされる野菜の量なんて、収穫作業中に超えてるかもしれません!日中は太陽の力であたたかく、昼夜の温度差も大きくなってきました。何かと、体調をくずす時季です。みなさんも、野菜をたっぷり食べて、体調を整えてくださいね。
そんな秋の深まる11/13(土)に丹後半島のまん中にある、内山ブナ林に行ってきました。
この内山ブナ林は京都府内では最大の森で、豊かな自然環境が保全されていおり、とても美しい森です。
樹高20mを超え、両腕でかかえきれない巨木が林立し、その下には、色鮮やかなカエデやタカノツメ、クロモジがまるでブナの林内を遊んでいるかの様に育っているのです。雪の重さで曲がってしまい椅子にちょうどいい幹があったり、ゲンコツの様なコブだらけのブナがあったり。
様々なキノコも群生しており、楽しいハイキング。702mの高山の山頂からは日本海が見渡せ、いつもと違う角度の天橋立も見れました。天気も良く、秋のおわりの最高のハイキングでした。
やがて、月が替り、12月になるとこの内山ブナ林にも雪が降りだします。多い年には、3mを超える積雪になることも。そして、厳しい冬の間、雪の下では、秋に積もった大量のブナ林の落葉がゆっくりと微生物によって、分解をはじめます。
やがて、春が来ると、雪溶け水が分解された落葉とされにその下の腐葉土にしみ込んで、たっぷりとミネラルや養分を溶かし込み、川となって、流れてゆきます。その雪溶け水が田畑を潤し、やがて、日本海に流れ込んでゆきます。
丹後半島の真中に存在するブナ林、そしてその麓の田畑、丹後半島を取り囲む日本海。これらは一見バラバラの様に見えますが、実は雪によって全てつながっているのですね。
おいしいお米、野菜、果物、魚。この丹後の食の豊かさは、ブナ林があるからこそなのですね。いつまでも大切にしないといけない大自然を感じた一日でした。
そして12月に入ると、私たちも落葉あつめの仕事がはじまります。