週刊ミニてんとうむし畑たより5/14~5/20

5月21日は二十四節気の「小満」。「あらゆる生命が天地に満ち始める」という意味と調べたら書いてありました。この初夏は例年に比べて雨が多く、畑がなかなか乾かないので、トラクター仕事がはかどりませんが、雨のおかげで野菜や、まわりの山の木々、そして草はいつにもまして、緑が濃く、元気いっぱいです。小満のごとく、「満ち始めて」います。もう随分前に亡くなった私の祖父から聞いた話だと「小満」の意味が少し違っていました。

昔は食料のほとんどが、米に頼っていました。秋に収穫した米も、半分近くが年貢として取られ、ちょうど今頃になるとたくわえていた米もそろそろ底が見えるころ…。不安に感じるこの頃には、麦が穂を実らせてきます。「ああ、これで木まで食いつなぐことが出来る」と少しほっとした、だから、小満…。これはこれで、昔の農家の思いを表していると思います。

私たちの畑も、端境期がようやく過ぎ、新玉ねぎ、春キャベツ、レタス、かぶ、大根など、いろんな野菜を収穫できる頃になり、ほっとしています。「現代版小満」といったところですね。

そうそう紫色の花と白色の花が畑に彩りを与えてくれていたソラマメとエンドウが下の段から実を大きくふとらせてきました。収穫まであとほんの少し、これもたのしみの一つです。

野菜の定期便を購入していただいているご近所の方が、ドローンで畑を撮影してくれました。普段見ることのない角度がとても新鮮です。畑に飛び回っている鳥たちはこんな風景を見ているのですね。