てんとうむしばたけ便り6/9~6/15

6月も中ば、そろそろ梅雨入りの頃ですが、今年は少しおくれている様ですね。果樹園の栗の花が満開になり、柿の花(地味な花ですが)こちらも咲いています。いつもなら、そろそろ青梅の収穫時期ですが、今年はさっぱり…。実る前に落ちてしまいました。近所の方も「今年は梅が全くあかんなあ」と言っています。梅酒、梅シロップ、梅干し…楽しみは、来年に延期です。

田植えもひと段落、畑では夏野菜が本格的になる前に、大根、かぶら、キャベツ、白菜の収穫時期をむかえています。

あれっ?どれも冬が旬の野菜!と思いますよね…。そーなんですよ、実は、丹後のあたりでは、冬と初夏の2回に旬があるのです。

日本は南は九州沖縄、北は北海道と南北に長い地形の真ん中あたりに私たちは野菜作りしています。厳冬期には、大根、白菜などは暖かい九州、そして、夏は北海道で育ちます。桜前線の北上や、紅葉前線の南下と同じ様に野菜の旬も日本列島を北や南へ移動するのです。そう、この時期が大根、白菜前線の北上中でちょうど丹後あたりなのです。南下に比べて北上はスピードが早いので、旬の期間は短いのですが、冬に負けないくらい美味しいのですよ。

そして、地球温暖化のため、この初夏の大根等の方が冬に比べて栽培しやすくなってきているのです。

というのも、冬の大根などは、まだ残暑厳しい9月頃に種まきします。害虫も多く(特に近年は晩秋まで虫が元気)年によっては高温障害が出るほどなのです。野菜も赤ちゃん、こたえます。

それに比べて、初夏採り大根などは、3月に種まき。

害虫はほとんどいません。以前は、丹後では、まだ残雪期で種まきができない年もありましたが、温暖化でその心配もありません。5月中旬ころになると、葉っぱを食べる虫も増えてきますが、その頃は、大根たちも立派に成長しているので、びくともしません。

狭い日本といえども、四季豊かで、北と南に長い地形。その風土のおかげで、野菜もバラエティ豊かなのですね。

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<お知らせ>

6月21日は夏至。もっとも陽が早くのぼる日。その早朝に畑で、野菜といっしょにヨガやりませんか?

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夏野菜のスタートはズッキーニから!天に向かって大きく広げる葉っぱが力強い!