月刊てんとうむし畑たより(2026/1/4 第123号)
あけまして、おめでとうございます。みなさん、きっと幸せな新年を、迎えておられることと、存じます。年末は、あたたかい日が続いていましたが、新年は、私たちの暮らす丹後は、すっかり雪景色となりました。最高気温が、0 ℃、こんなに寒くても玄関横のロウバイが高貴な香りを漂わせながら、黄色で透き通る花を毎日数輪ずつ咲かせています。このロウバイは、真冬の間、花を楽しませてくれ、春には新緑、夏秋には緑の葉を広げて成長し、そして、12月下旬まで紅葉を見せてくれ、散ったと思えばつぼみがふくらみ、最も冷え込む日に花を咲かせます。どれだけ寒くても一年中休むことなく変化して、成長する姿、最も好きな花木の一つです。
次のオーガニック・スタンダード!
新年号にあたり、これからの抱負を書きたいと思います。それは、「生産者側のオーガニック・スタンダード」です。長年おつきあいの方は、もうご存知でしょうが、今まで、「誰もがあたりまえの様にオーガニックな暮らしができる」こと、そんな社会を目指して、活動してきました。これからは、プラス「誰でもそんな農業ができること」を目指して、技術的なこと、経営のあり方を、創造してゆきたいと、考えています。
もう、ずいぶん前のことですが、以前は、農薬・化学肥料を使う農業をやっていました。そこから、有機農業にかえたのが26年前のこと。当時は、今ほどに栽培方法が確立されておらず、生産者も少なく、オーガニックといえば、高収入の方など一部の人のものでした。そんな時代に有機農業に切りかえた理由の一つが「我が子にたべさせたい食べ物を、どの子供にも提供すべき」と思ったからです。そんな訳で、私が育てる野菜は、子供たちにこそ食べてほしい、子育て世代が買えるようにしようと、考えました。「一部の人のものでなく、子供たちを始め、誰もがみんな幸せになる生活スタイル」であってほしいと、「オーガニック・スタンダード」と、合言葉をつくったのです。
そして、どうやっていい野菜が作れるのか、どうすれば、誰でも手にすることができる価格で提供できるのか、探求の日々でした。いろんな応援、チャレンジ、失敗、七転八起がありました。そして、学校給食の改善活動、食育活動を重ねることで、オーガニックの大切さがだんだんと浸透してきたと感じています。26年前とくらべると、いいお店がふえてきました。
京丹後市の学校給食も地産地消はあたりまえとなり、有機食材へと進化してきてます。全国的にも、オーガニック給食のとりくみが広がりつつあります。なにより、腰が重かった農水省が、「みどりの食料戦略」をうちたて 2050年25%という計画を立てました。「オーガニック・スタンダード」は、まだまだですが、その線路は、出来つつあると考えています。今の小・中学生、高校生、大学生は、SDGs、地球温暖化のこと、循環社会のこと真剣に学び考えています。その子供たちが、消費者となり、社会を作る一員となったとき、社会に大きな変化が起きるのではないでしょうか。
そうなったときに、農業生産の現場は、ちゃんと受けとめることができるのか、現状では、厳しいと思います。地産地消が進み、有機食材のとり組の始まった、京丹後市の学校給食で、じゃあ、今からオーガニック給食やりましょう!となったら実は、生産は、お手上げなのです。未来の消費者が正しい選択をした時にすぐに手にとることが出来る生産体制を、つくっておくこと、とっても大切なことだと思いませんか。
そんなわけで、これからは、「生産の側のオーガニック・スタンダード」をプラス目標にかかげてゆこう、と思います。育てること、生産すること、そして食べること、生活すること、みんなが豊かで幸せな生き方になるようにね。
じゃあ、何からはじめるって? まずは、土の中と根っこや微生物の会話を訳したり、葉っぱや花のことばを日本語にしてみることにチャレンジかな。まっ、あわてず、一歩一歩やってゆきます。 みなさんのいいお智恵、いっしょにやろう!! なんていう声、待っています。
ラジオ、「答えは土の中」、次回は、1/5小寒にやります。きいてね。


