スタッフコラム「養蜂日記vol.5」
みなさんこんにちは。スタッフの藤澤侑也です。4月に入り、世間では入学式や入社式、転勤など新たな門出を迎えられた方が多かったのではないでしょうか?
娘も3歳になり、この春からこども園に入園しました。慣れない環境のなか、まだまだ緊張ぎみの様ですが、バスに乗れるようになったりと日々、成長を感じています!
さて、ミツバチ界では今、分蜂のピークに入っております。(分蜂とは、新しい女王蜂が誕生し、働き蜂の約半数と元からいた女王蜂が本巣から新居へ引っ越すこと。)分蜂は1つの群れから複数回発生し、母女王、長女、次女…と新女王が生まれるにつれ続いていきます。
そんな分蜂の瞬間に先日立ち会うことができました。3月下旬から毎日2〜3回、無事越冬できた農場の群れが、分蜂しないかチェックする日々。最初に変化が現れたのは、4月あたまくらいに雄蜂の誕生、この時期になると新しく生まれてくる女王蜂の誕生もそろそろ。ですが、そこからあまり変化のない日が続き、迎えた4月17日の夕方。お手伝いに来られていた方がミツバチに興味があるとのことで一緒に見にいくことに。
その日は、気温も高くなく肌寒い日だったので、飛び交っている蜂達は少なかったのですが、ふと辺りを見回すと大きな木の枝に蜂球ができているのが目に飛び込んできました。分蜂で新居に引っ越す時直前は一時的に木の枝などにかたまって、新居を探索しにいっている蜂達の情報をもとにみんなで会議しているんです。この時に有名な「8の字ダンス」で新居候補の方角や距離などを伝えるんですよ!そして色々な候補の中から、多数決で新居を決定するんです。
ちょうどこのタイミングに出会えたら捕獲をするチャンスでもあります。ドキドキしながらそっと網に落として、後は巣箱の中に入る様に誘導して無事捕獲完了しました。1年前に自然入居してくれたことから始まった養蜂。
冬を無事に乗り越え、神秘的なシーンに立ち会うことができ感無量です。感動をありがとう。そしておめでとう!
あとは新しい新居(巣箱)を気に入ってくれるといいなぁ。それではまた!