スタッフコラム(伊藤)
お便り 6月最終週
皆さんこんにちは!スタッフの伊藤 律です。今回は、最近の僕の趣味である、ため池にて座ってゆっくりと自然観察することについて書きたいと思います。
僕が行くため池は、凹の形をしていて、端から端で約100メートル程ある、かなり大きなため池で、周りは森に囲まれています。そして、ため池のほとりにある木には、アオサギの巣がいくつかあり、お母さんのアオサギが巣に帰ってくると、子どもたちが「ビービー」と騒々しく叫ぶ光景がよく見られます。しかし、この1週間ほど子どもたちの「ビービー」という声が聞こえなくなってしまいました。また、巣のある位置は分かるものの、木に遮られてちょうど見えない位置に巣があるので、僕は何かあったのではないかと少し不安になっていました。
すると、ある朝、僕がため池で座っていると、アオサギのお母さんが巣に戻ってきて、子どもを呼ぶ響きのある声を上げ、その鳴き声に対して、巣から母鳥と同じような響きのある鳴き声が聞こえてきました。その声を聞いて僕は「子どもたちが大きくなっているかもしれない!」と思い、いつもとは違う角度から巣の方を見ると、母鳥が木の枝の先端に止まっていました。
僕は、一瞬「お母さんは何をしているのだろう」と疑問に思い、巣にいる子どものアオサギに目を向けました。すると、お母さんに見守られながら、お母さんの3分の2程もあるであろう、子供のアオサギが一生懸命に立とうとする姿が見られました。僕は、まるで自分の子どもが初めて立ったかのような気分になり、とてもほっこりとした気持ちになりました。
ではまた次回!