週刊ミニてんとうむし畑たより10/8~10/14
10月3・4日の二日間、峰山中学校2年の生徒7名が職場体験実習にてんとうむしばたけへやってきました。中学生が将来の仕事、やりたいことを考えていく上で、興味のある様々な仕事を体験して、生かしてゆく取り組み。
コロナの期間は、中止になったりしましたが、もうずいぶん前から、受け入れを行っています。ちょうど、サツマイモの収穫出荷の時期でもあるので、手作業でのさつまいも収穫とトラクター収穫機械を使った収穫、そのどちらも体験してもらいました。そして、翌日はつる切りと、大きさの選別作業。最後は中学校の給食食材としての出荷。
ただ収穫する作業だけでなく、どういう工程で消費者まで届くのかを体験してもらいました。当の本人たちが友人といっしょにそのさつまいもを給食で食べることになります。どんな会話が出てくるのか…きっと良い体験になることでしょう。そして職場体験の最後の時間の質問タイム。その質問の一つにこんなのがありました。
「環境に対する取り組みはどのようなことをされていますか?」
もちろんその回答はちゃんとしましたが、今どきの中学生は地球温暖化やSDGsなどにとても関心があり、またその様な教育指導がされていることに驚いたのとうれしくも思いました。「将来の仕事を選ぶときに環境に対する取り組みを考慮する?」と逆質問したところ、全員「もちろん!」とうなずいていました。
私が地球環境のことに興味を持ったのは、もう40年以上も前のことですが、高校のときに、有吉佐和子の「複合汚染」を読んだのがきっかけでした。当時、環境問題に意識があった訳ではありません。歴史に興味があり「華岡清洲の妻」を読んで、その流れで同じ作家の「複合汚染」を読んでみたのです。当時は、公害問題が授業で取り上げられていたのですが、企業が環境問題に取り組むなんてことは全くありえない事でした。就職の時にもそんな事考えもしなかったのですが、今思えば「複合汚染」が今の農業のスタイルの原点の一つだったのかもしれません。(もちろん、原点は他にも色々あります)
そういえば、毎年小学三年生が畑見学に来ますが「循環」「プラゴミ」「多様性」そんな言葉が小三の子供の口から出てくるのにおどろいています。この小・中学生の環境に対する意識、すばらしいとうれしくなった一日でした。(10月4日は私の誕生日でした。とってもうれしいプレゼントもらった様な気分でした。)