週刊ミニてんとうむし畑たより12/18〜12/24

12月も後半、今年もあと少しというところで、ようやく本格的な冬がやってきました。先週の水曜(12/14)にうっすらと雪が降り、そして今朝、目がさめて窓の外をながめるとまだ真暗ですが、外燈の光で雪景色が見られました。

私たちの暮らす地域には、金剛童子山という街の象徴的な山があります。小学校の校歌としても親しまれている山。農作業の目安にもなる山。

「金剛童子山に3度雪が積もると、里にも雪が積もる」ということわざがあります。今年はまだ2度しか金剛童子山の雪化粧を見ていませんので、少し早い様です。

私の祖父母は「山(汐霧山)に雪が積もったら、漬物と野菜囲いをする」と言っていました。まだ除雪や流通の不便だった時代、里に雪が積る前に冬の間の食料を確保しないといけなかったのです。野菜囲いとは、大根、白菜、ごぼう、きゃべつ、にんじん等の冬野菜を畑から、大量に採ってきて、家の軒下の土の中に埋めておくのです。祖父母の暮らしていた村は、下世屋というところで雪が1〜2mも積もります。家のまわりに竹とトタンで組んだ雪囲いという壁をつくり、大雪から家を守っていました。思えば、本当に大変な冬の暮らしでした。(子供の私はソリ遊びで夢中でしたが…)

さて、いよいよ、雪が積もったとなると(作業は大変ですが)冬野菜の味がグッと濃く甘くなります。野菜が体中の水分が凍らないように糖分を濃くするためだと言われています。寒さによるストレスから守るためにビタミン類もたくさん生成して、栄養価も高くなるそうです。

野菜をたっぷり食べて、カゼに負けない体を作ってくださいね。

農場にも雪が積もりました