週刊ミニてんとうむし畑便り(10/5~10/11ミニ第477号)

10月6日の夜は十五夜、お月見ですね。
今年はどうかな。天気予報では曇り空となっているので、ちょっと見れないかな。

うちの裏に、福西池というため池があります。京都府ため池百選にえらばれている、自然豊かなため池。池の正面に金剛童子山が望め、真東にあたるので、十五夜のお月さまはちょうど池からのぼり、水面に写った月と、二つの月がきれいにみることできるのです。毎年この福西池からのぼる十五夜のお月見が楽しみなのです。

ところが、今夏は干ばつで雨がふらぬ日が2ケ月もつづいたので、田んぼに水を張るため、福西池の水が全て使われてしまいました。
深い池の底があらわになると、少なくなった水を求めて、亀や魚がびっしり。川エビもたくさん集まっています。
水面に写る月が見ることできないのですが、めったに見ることのない池底の世界を見ることできました。
池の水のおかげで、稲の出来は良いとのこと。新米の楽しみの季節ですね。

そして畑では、1カ月前に種をまいた大根の間引き仕事。
1ヶ所に2~3粒の種をまいて、競争させるのです。それを一本立ちにするのが間引き。
抜いた大根の赤ちゃんは大根葉として出荷します。成長さかんな大根葉は、実は栄養価がすごく高いとのこと。
塩でもんで刻んで一夜漬にした大根葉は、丹後では「くもじ」と呼んで、新米といっしょに食べるのがこの時期ならではの楽しみ。
旬の味わいなのです。

いま間引きの大根は、約一ヶ月後に立派な大根に育ちます。そして、収穫時期にあわせて、順に種まきしてきましたが、大根の種まきもそろそろ終了です。
今週種まきの大根は、来年2月頃の収穫になります。
この大根にとって、やっかいなのが「ダイコンサルハムシ」という 3~4mm ほどの青黒く光沢のある甲虫。成虫は飛ぶことなく、どこまでも歩いて大根畑まで来て、食べつくすのです。
ダイコンサルハムシから守るため、不織布をかぶせるのですが、ほんの数ミリのすき間をさがして、不織布の上を歩き回るのです。それをバッテリー式のそうじ機ですいとるのが、一番の対策です。