週刊ミニてんとうむし畑便り(12/14~12/20ミニ第487号)

毎朝、夜明け前に、トキの声をあげる、雄ニワトリの「でか男」にエサを与えに行ったら、なんとイタチに襲われて、冷たくなっていました。 鶏小屋の金網を、切られ、めくって侵入したようなのです。(イタチの歯は鋭く、アゴの力が強いので、金網を食いちぎる、と後で知りました。)

でか男は、メスのニワトリと比べて倍ほどの体の大きさ、そして、人にまでケンカを仕掛けてくる、ちょっとやんちゃな奴でした。そんな性格なので、みんなからあまり可愛がられることもありませんでした。 でも、まだ暗いうちから、元気に「コケコッコー!」と起こしてくれる声が聞かれなくなると、寂しいもんです。亡き殻は、刈草を山積みにしてある堆肥場に深く埋めてあげました。いい土になってください、と。

そして、山の頂きが白く冠雪したのを受けて、さつまいもを貯蔵庫へ移動しました。コンテナに積めて、品種・サイズ別に仕分けて、乾かすため出してあったのを、あたたかい保温蔵へ入れるのです。南国原産のさつまいもは、寒いのが苦手。10℃以下になると、だんだんと傷んでくるのです。 300個以上のコンテナを、貯蔵庫へ移動していると、毎年の事ですが、ネズミにかじられた芋が時々発見して、破棄します。ところが、今年は、ネズミの被害が無い!

そして、妻が一言、「イタチのおかげで、ネズミの被害が無かったのかも!」と。 なるほど、イタチは肉食なので、ネズミも襲うのです。養鶏農家にとって、やっかいで悪者あつかいのイタチも、さつまいも農家にとっては、ネズミを追払ってくれる、いい味方!

どんな物事にも陰陽、プラスとマイナスがあると云われます。多様性の度合いが高まれば高まる程、その陰陽・プラスマイナスがうまく組み合わさってゆくもんなんですね。 残った雌ニワトリの「キキ」と「ララ」の、鶏小屋のチェックを厳しくしましょう!