週刊ミニてんとうむし畑便り(9/28~10/4ミニ第476号)

秋分がすぎて、日の入りもずいぶん早くなりました。
秋らしさもようやく見つけられる様になり、ススキの穂、ハギの花。畑のまわりで次々と見つけられます。ツリガネニンジンの薄紫色の花を見つけた時は、ちょっとどころではない嬉しさです。
野菜にも、秋になるときれいな花を咲かせるものがあるのですよ。
黄色のキクイモの花、モロヘイヤの黄色い花、白く朝顔の様な空心菜の花。今が旬のミョウガも、あれ、花を食べているのですよ(正しくは蕾になるのかな)ね。秋の花は、なんだか奥ゆかしさを感じます。

そして9月も下旬になると、冬野菜につづいて、越冬野菜のたねまきが始まります。玉ねぎ、春キャベツ、花菜…中でも玉ねぎの種播きの日を決めるのは気をつかいます。
「暖冬なのか、厳冬なのか、積雪量はどれくらいなのか」
早く種を播くとトウ立ちし易く、遅く播くと小さな玉にしか育たない。長期予報だけではなく、カマキリの産卵位置、旧暦、いろんな情報を元に、早生・中生・晩生、それぞれの玉ねぎの種播日を決めるのです。

今秋は既に、先週までに玉ねぎ各種、たねまきは無事終了し、早生から順にかわいい芽が出てきました。
このあと、玉ねぎは2ケ月ほど育苗して、11月上旬~下旬にかけて15cm間隔に一本づつ苗を植えてゆきます。
そんな手間をかけずに最初っから15cm間隔で種を播けば楽なのでしょうけど、雑草に負けてしまったり、育ちすぎて春にトウ立ちしてしまったりすることを回避のために網出された技術だそうです。(この一発種播きの方法は、一部の地域では行われているそうです)

先週より、にんじんと大根のまびき作業が始まりました。
まびかれた小さなにんじん・大根は、それぞれにんじん葉・大根葉として出荷します。スーパーでは、残留農薬のため、売られることは滅多にありません。実は根っこより栄養価高い、オーガニックならではの旬の野菜の一つです。