2020年11月 第99号 月刊てんとうむしばたけ便り

 テレビをつけても、新聞を開いても、スマフォに流れてくるニュースもコロナの第三波のことばかり。第二波が出たときは高2の次男の11月沖縄修学旅行が中止になりました。代わりに12月2日から大阪USJ~吉本新喜劇~和歌山への旅程で行くことに。それも、今回のことで急遽大阪は中止になり、滋賀~奈良~和歌山へ再び変更です。

自然と私たちをつなぐ食
 私たちの暮らしから見渡せる山々は、紅葉が降りてきて、山の上のほうはすっかり葉を落とした木ばかり。農場では世間のコロナ騒ぎをよそに、今日ものんびりと野菜たちがいつも通りに暮らしています。11月下旬は暖かい日が続いたおかげで野菜たちはよく育っています。畑まわりの紅葉もいつもより長くきれいに楽しめています。ため池には、北国から鴨の群れがいつもの様に帰ってきました。緑の葉より茶色の枯れ草が目立つようになって、オレンジがかった陽射しとともに冬らしい景色です。ソラマメ、えんどう豆、玉ねぎ、春キャベツなどの越冬野菜の定植もほぼ終わり、これからは本格的に冬野菜の収穫シーズン。我が家の薪ストーブの煙突掃除も終え、サンタさんもいつでもどうぞ。毎日、やさしい炎が揺れ動いています。
 こんな風に、私たちの暮らしは自然に囲まれて四季を感じ、季節を食す毎日です。都会で暮らすみなさんも、家の庭や公園、週末のお出かけ等できっと自然と触れ合っていることと思います。でも、コロナのために自然と触れ合う機会も減ってきているかもしれませんね。そんな状況であっても、たとえマンション暮らし・ビルのオフィス通勤の人であっても、必ず自然とつながるときが日に三度あります。それは、三度の食事。ごはん、パン、野菜、魚、肉、どれも自然の恵みです。人の体は食べたものだけで出来ていますよね。そう、どんな状況下でも人間は食べ物を通じて、必ず自然とつながることが出来ます。ひょっとしたら、自然とつながらなくなった時、人は心身の病になるのかもしれません。食品工業が発達し、グローバル化、分業化のおかげでいつでも同じものが安価に食べられるようになりました。その反面、食品添加物やポストハーベスト農薬といった自然からかけ離れたものが含まれる食品が増えてきました。もっと多くの人々が、食べ物の大切さを考えれば、きっと心身の病はもっと減るでしょう。
 私たちは野菜を育て、多くの方に届けることを仕事としています。野菜を通じて少しでも多くの方に健康で幸せに暮らしてほしいと願っています。みんなの健康と幸せのことをずっと考えた結果、今の農業のあり方、加工品の製造方法に行き着きました。これを読んでいるみなさんは、いくらアスファルトとコンクリートに囲まれた暮らしであっても、私たちの野菜を通じてちゃんと自然とつながっていることを確信してください。そして、届いた野菜や加工品を見たら、料理が出来たら、そこには青空や山や海や田畑、広大な自然を見出してください。どんな時でも大自然はあなたの体につながっています。様々な災難がふりかかるこの世の中、どうかみなさん、自然とつながり健康で幸せに過ごしてください。(私たちの野菜を通じて、皆さんは大自然とつながっていることを実感するツアーをやりたい、その拠点として、Organic Café てんとうむしばたけをオープンしました。今はコロナのため、ツアー開始を延期していますが、いつかかならず、ツアー企画やりますのでその時を楽しみにしていてください。)

追記 コロナで身動きができない…。自然とどんどん離れていく…。こんな時だからこそ、ぜひあなたの大切なお知り合いの方に、私たちの野菜や加工品をおすすめしてくれたらうれしいです。今日も明日も、少しでも多くの方に自然とつながって健康で幸せになってほしいと願っていますから。

自然とつながる食生活、暮らしはたくさんの笑顔と元気を生み出してくれます。もちろん、そこには愛情あふれる調理があります。その食材は農業や漁業、畜産業を通じて大自然とつながっているのです。太陽の恵み、雨雲の恵み、そして土の恵み、…自然界には科学では測り知れない不思議なこともたくさんあります。
自然に感謝。どんな状況下になろうとも、どうかみなさんが笑顔と元気いっぱいに過ごせます様に。スタッフ一同心より願っております。