スタッフコラム「ウィークエンド丹後」
こんにちは!みなさん、久美浜湾でムール貝が育つのをご存知ですか?
ムール貝は世界で最も食べられている貝です。丹後では「クロクチ」と呼ばれています。牡蠣の養殖が盛んな久美浜湾では、牡蠣殻に天然のムール貝の赤ちゃんが漂着し、育ちます。先日、その収穫をお手伝いしてきました!
まずは、船で筏へ行き、貝を引き揚げます。竹や木の板を組んだ筏はグラグラ。踏み場を間違えると海へドボン!です。そこで引き揚げたのは岩のようなゴツゴツとした塊。陸へ持ち帰り、大きな塊から一つ一つ貝を剥がします。ムール貝は手で取れるのですが、塊にはいろいろな生物が住み付いていて、陸でいうミミズやムカデのような生物がたくさん出てきます!
1つずつ貝を取った後は、洗浄してフジツボ取り。ムール貝は調理時に貝のまま蒸したり、出汁をとるので殻に付いたフジツボも取ってきれいに掃除します。ここでようやく、食卓で見るムール貝らしくなりました!
ムール貝は牡蠣の赤ちゃんが付いたホタテを3月に海へ沈め、11月〜牡蠣が大きく育ち出荷され、牡蠣の収穫後も海へ沈めて待つこと2年…牡蠣殻にムール貝の赤ちゃんがついて大きく育ちます。
ホタテから牡蠣、ムール貝、フジツボ…海の中では、色々な生物が共存しあって生きていることを感じます。
ムール貝は一日に、300Lの海水を吸い込み、水中のプランクトンを食べて吐き出し、海を綺麗に浄化します。私たちが、漁師さんの育てた貝を食べることは、海を綺麗にすることに繋がります。店で売っていることが少ないですが、見かけた時には、貝を買ってみようと思いました!(清水)