週刊ミニてんとうむし畑たより1/30〜2/5

”Organic Cafeてんとうむしばたけ”のキッチン&ホールスタッフのみいちゃん。いつも店内の季節毎の装飾やお花を活けたり笑い声の絶えない人気者です。そんなみいちゃんから聞いた話。いつも家族ぐるみでおつきあいをしている近所の70歳のおじいさん。時々いっしょに食事をしたりするそうです。

その日も、おじいさんがみいちゃんの家でいっしょに夕食をたべることになったので、みいちゃんは腕によりをかけて料理しました。

出荷出来ない曲がったり、又根のにんじんをたくさん持って帰ったところだったので、いろんなにんじん料理!!なぜか箸の進まないおじいさんは、しばらくして一言、「これはにんじんじゃあない!」といってパクパク食べたそうです。なんと、そのおじいさんは大のにんじん嫌いで60年間にんじんが食べれなかったそうなのです。

みいちゃんはおじいさんに一言、「これが本物のにんじんなのよ!!」次回、おじいさんが来る時もにんじん料理を作るってみいちゃん言ってます。でも、いまだにおじいさんは「あれは、にんじんじゃあない!」って言い続けているそうですが…(笑)!


日本の国の中で流通している野菜、米等の農産物の99%が農薬や化学肥料を使った慣行栽培。土作りにこだわり、自然のものだけで栽培する農産物は1%にも満たないのですから、おじいさんのことは笑い話では済まされないのかもしれません。

「人の体は食べた物だけで出来ている」あたりまえのことですが、その食べ物のことをちゃんと考えている消費者。生産者、どちらもまだまだ少ないという現状。

私たちが育てている「にんじん」は特別なものではなく、ごく普通のものだと思っています。毎日食べる食事もごく普通のもの。そう自然だけの賜り物です。

でもそれが世の中では特別な様です。

私たちの願いは「オーガニックスタンダード」。そうオーガニックがごく普通の(標準である)生活・社会になることです。

そのために、今年もスタッフみんなで多くの方に私たちの野菜が届けられるように、野菜たちと仲良く仕事をしてゆきます。

みいちゃんのご近所のおじいさんが「これがにんじんなんだ!」と言ってくれる様にね。