週刊ミニてんとうむし畑たより9/11〜9/17

9月10日は仲秋の名月、みなさんのところは、お月さまが顔を出してくれましたか?

天気予報では、京丹後市は晴れだったのですが、ハズレてしまい、残念ながら、厚い雲で見ることが出来ませんでした。

まだ残暑がある頃なので、ススキの穂も萩の花も早い様なので、お月様も顔を出してくれなかったのでしょう。この9月、10月の満月の頃は、ガの産卵期でもあるので、要注意です。大被害にあることは、ありませんが、満月の1週間後は産まれて、キャベツの葉を食べているヨトウムシを捕殺するチェック日になります。また、仲秋の名月を過ぎると、ほうれん草の種まき適期にもなります。玉ねぎの種まき時期の目安でもあります。

この様に、月の満ち欠けは、農作業の目安になっています。ただ、玉ねぎの種まきは、近頃の温暖化の影響で少しずつ遅らせています。冬に育ち過ぎて、春、トウ立ち、固い玉ねぎになってしまうことが多くなってきたのです。二十年ほど前では、大根の最終たねまきは、9月20日頃(それより遅くまくと、太らない)だったのが、近頃は10月10日頃が最終たねまきになってきたのです。昔からの言い伝えは、とても重要で何十年、何百年の経験の積み重ねですから、今でも守っていますが、少しずつ、時代の変化に合わせています。先月末に、今年の醤油の仕込みも無事終りましたが、次に仕込むのが、「菜味噌」つくりです。

冬に仕込む、味噌と違って、この菜味噌は、塩を使いません。原料も大豆、大麦、もち米を使います。こうじ菌も、醤油こうじを作った時に増殖させた、こうじを種にします。

味噌と名前がつきますが、作り方は醤にほぼ同じ。塩を加えないので、すぐに醗酵が進み、1ヶ月程で、食べれる様になります。ごはんのお供や、野菜炒めの味付けに使ったり、とにかく、美味しい。

この辺りでは、どこの家庭でもこの菜味噌作りを、この時期にしますが、他ではあまり聞いたことがありません。ひょっとすると、京丹後独自の食文化なのかもしれませんね。

ちなみに、菜味噌と書いて「しゃーみそ」と呼びます。