週刊ミニてんとうむし畑たより1/14~1/20

一月六日が二十四節気の「小寒」、そして二十日が「大寒」。寒さ厳しい時季。でも、今年は時々、うっすらと白く雪景色になるだけで、根雪はまだありません。とはいえ、能登の被災地では吹雪になっているそうで、心いたむばかりです。「寒中見舞」心より著します。

さて、この一年でもっとも寒さ厳しい時季は森のケモノたちにとっても生きるのに最も過酷な時季。

畑のまわりには、フェンスなどで、ケモノが入ってこられない様に囲っているのですが、ほんの少しの隙間や修理しないといけないなぁといった場所から入ってきて、野菜を食べられてしまいます。雪があるとその足跡がくっきり残るので、鹿、タヌキ、ウサギ、アナグマ等よく分かります。肉食のキツネもかなり走り回って狩をしている様です。特に、ニンジン、大根は糖度が増しているので、人気の様で、かなり食べられてしまいました。

その食べ跡を見ると、ニンジンも大根も一噛みずつ食べているのです。一本を丸ごと食べてくれたらまだしも、食い散らかしているから、たまったもんじゃあありませんよ。

「食べ残しせずに、ちゃんときれいに食べなさい!!」と躾けたくなります。でもこの食べ残しは、草食動物の本能なんじゃあないかと…。農業をはじめたばかりの頃に、草刈りをするのに教わったことに、「牛は草を食べる時、3cm残して食べる。この3cmの食べ残しが次にまた草が再成長につながる。全部食べたら、エサがなくなるからな。だから、3cmより短く刈れば、草刈り回数減るぞ。」と…。

食べ尽くすことが自らの首を絞めることにつながる…そういう事を本能的に知っている野生動物の食べ方なのでしょう。うーん、すばらしい…なんて感じている場合じゃないのですが…。でも野性の本能はすばらしい。