てんとうむし便り9/29~10/5

10月になってようやく猛暑から解放された感じですね。
やっと秋なんだ…と温度計を見てみると日中は29℃…。今までが暑すぎたので涼しく感じてしまうけど、実は夏の気温なのでした。裏庭の栗の木も、夏前にはたくさんの実をつけていたのですが、今夏の干ばつと暑さのせいでしょうか…うすっぺらい実しか入っていないイガが、ポトリ、ぽとりと落ちてしまっています。いつもならコンテナ満杯にとれるのに、今年は栗ごはん2~3回分しかなさそうです。

隔年結実(一年毎に豊作と凶作をくり返す)のクセがある柿の木。今年は豊作の年なので、今はまだ青い実がびっしりと、枝が折れそうなくらいに成っています。ニュースを見ていると、「猛暑で柿の実が熟してきたかと思ったら、日焼けで次々といたんでしまう」となげいている柿の生産農家の悲しい声が流れていました。我が家の柿の木もびっしり実をつけているけど、よく見ると日焼けのオレンジが(熟した色ではない)ところどころ見かける様になってきました。

本業の野菜に影響を与えて困りもののこの夏……小さな楽しみの果物にも影響を与えてしまっている困りものです。

そして、秋冬野菜のたねまきもピークを過ぎて、いよいよ本格的にさつまいもの収穫がはじまりました。今までに経験したことのない様な、この猛暑と干ばつ…こんな環境の中で、さつまいもは土の中でどうなっているかな…掘ってみないと分からない。ちょっとドキドキしながら掘ってみると…なんとうれしいことに丸々太った芋が次々と土の中から出てきます! さすが荒地でも育つといわれるさつまいも!!

実は干ばつに強いさつまいもなのですが、雨が大好き。梅雨の時期には雨をうけてどんどんツルを伸ばし、葉っぱを増して、どんどん光合成します。このため、イモが太るお盆のころに雨が多いと豊作になります。今年は全く雨がなく…そこでスプリンクラーをセットして、たっぷり水をあげました。おかげで良い出来となったのです。

そしてさっそくふかして食べてみると、ホクホク、とっても甘くておいしい!! 貯蔵してだんだん美味しくなる紅はるかという品種なのですが、今年はほりたてでもとっても美味しい。しっかり水分と、たっぷり太陽の光のおかげでしょう! ホクホク美味しいさつまいも、さっそく出荷・販売開始です。日数がたつとだんだんねっとり甘いさつまいもにかわってゆきます。栗はダメでも「栗より美味い十三里」はいい感じです! (江戸時代のCMって知ってますか?「九里四里より美味い十三里」)