スタッフコラム「おいしい生活22」
朝は霜が降りるほど気温が下がり、空気もキリッとしています。私はこの時期の早朝の空や山を眺めるのがとても好きです。天気予報はなかなか当たらず、降ったり、止んだりの雨ですが、太陽が顔を出すと虹が見えることも多く、この時期の楽しみのひとつでもあります。
今、私はこのお便りを東京行きの新幹線のなかでスマホのメモに書き留めています。いつもは自由席だけど、座れないと疲れてしまうので、指定席をとりました。これは、私の今の体感です。隣の方との距離感や周りの空気感がどうも落ち着かない。これは私のニーズの見直しが必要だと感じました。
今、私はこのお便りを帰宅してから書いています。見直しが必要だと感じた私は、帰りの新幹線は知り合いの方とグリーン車に乗ることに決めました。これは、私にとってひとつの経験であり実験、私のニーズがどのようなエネルギー循環を生み出すのかというあそびでもありました。正直、私の想像を遥かに超えた時間を過ごしました。ものすごい収穫量のある濃密なものとなったのです。
座席の質や周りの環境はもちろんのこと、知人との会話から生まれた言葉の数々…たった数時間のためにいつもよりお金を多く支払いましたが、私はそれ以上の価値のある時間を過ごせたし自分を見たし愛することができたと思っています。これは日常生活の小さなことにも使える出来事だったので、これからも実験は続いていきます。(古川歩)