週刊ミニてんとうむし畑たより12/10~12/16

12月ももう中旬、今年も残すことあと少しになってきましたね。

いつもの年だと、12月に入ると雪が降る日があり、「いよいよ冬感」があって、師走らしさを感じさせてくれるのですが、この週末は、なんて暖かいのでしょう。リビングに1日中燃え続けている薪ストーブも完全に火が消えたままになっています。「地球温暖化は過ぎ、地球沸騰化の時代に入ろうとしている!」と言われています。そんな時代なのですが、このお便りを描きながら、窓の外の山の風景は、すっかり落葉したさびしげな木々が広がっています。道路端に風で吹き寄せられた落葉を見ると、私はなんだかワクワクしてくるのです。

そう、落葉あつめの頃がやってきたから。この落葉あつめの仕事は、なんだか楽しい。(実際に落葉あつめは早春に行います。秋の落葉はカサカサに乾いて風が吹けば飛んでしまいますが、一度雪の下になった落葉は、しっとりしていて、すでに菌糸が張り付き、風でとばないのです。そして、この菌糸も森の恵み)

自然の生態系の凝縮の世界ですから。

このたくさんの落葉を落としてくれる木々、大きな木は10mを超えるものもたくさんいます。その根っこは15mとも、20mも深くまで張っているようです。そこには、岩盤があり、根っこは根酸というものを分泌して岩を溶かして、大量のミネラルを吸い上げています。

そのミネラルは、葉っぱにとどけられて、光合成や呼吸、そして成長、ホルモン、ビタミンの生成に大きくかかわっています。やがて、秋になり、役目を終えた葉っぱは大地からのたくさんのミネラルを含んだまま、地面に落ちます。

すぐにたくさんの微生物たちが、その落葉を食べて、大増殖。そして私たちが、そのミネラルと微生物のかたまりである落葉をいただいて、野菜たちの糧にするのです。ミネラルと微生物たっぷり…。

野菜の健康とおいしさがこうして作られます。そのミネラルたっぷりの野菜を私たちが食べる!…つまり、野菜を通じて、森や大自然を食べている、体が大自然で作られる…ということなのですよね。

健康で元気でいられるのは、大自然の恵みのおかげ!

3月に開催した、落葉あつめイベントの時の写真です。

冬を越した落葉には、すでにたくさんの菌糸がびっしりと張られています。このたくさんの微生物たちも、いっしょに畑へ引越しです。美味しさだけでなく、野菜の健康の源でもあり、畑の豊かな生態系つくりにもなるのです。