スタッフコラム(湊)

皆さん最近狩りは行っておられますか?スタッフの湊です。
早速アジ祭りについて報告しようとしましたが、まだアジは回って来ていないようです。アジのかわりにフグが湧いていてこの前はフグを3匹釣って撃沈してしまいました。アジ祭りについては次回にしましょう。

さて今日は狩りに行ってる皆さんなら毎朝する罠の見回りについてお話しします。皆さんは朝の見回りが好きですか?僕は山の中へ釣りに行くみたいで大好きですよ。この季節4時半にもなると明るくなってくるので、この時間にさっさと起きてさっさと準備して出掛けます。日が照り出すとすぐに暑くなると言うのに、日の出前の時間はひんやり寒いです。

罠を仕掛けている場所は梅本農場の圃場がある国営農地を中心に、周囲1-2km四方と隣の集落にいくつか仕掛けている状態で、ほとんどが道路から山に少し入った場所ですので、全て見回るのに1時間以上かかります。車で近くまで行って停めて、そこから歩いて近づいて行きます。この時が一番ゾクゾクします。と言うのも罠は遠くから見えにくい森の中にあります。

相手は聴覚が研ぎ澄まされた野生動物なので、もし掛かっていれば僕が車で走ってくる時点で僕の存在に気付いているのです。なので車のドアを開けて降りる時からこちらも耳を澄ませます。車からおっかない人が降りてくるので動物は逃げようとします、するとワイヤーをくくっている木の近くでガサガサ音が聞こえるのです。いつも僕はその音がすると山の生き物を読めた気がして興奮してしまいます。仕掛けてる罠を確認しに行くごとにゾワゾワ、ゾクゾクが止まらないのです。そして山の肉は一人では食いきれない程デカいので、獲れたら本能的に豊かな気分になります。

実はこの前鹿と追いかけっこをしました。その場所は500m以上もフェンスで田んぼと山を区切っています。そのフェンス際に鹿がいたので素手で捕まえてやろうと追いかけました。フェンスは山の形に沿って並んでいるので直線ではなく入り組んだ配置で並んでいます。鹿は入り込んでいるところもフェンスに沿って走るので僕は直線コースで先回りして徐々に追い詰める事が出来ました、しかし10mも近づけたでしょうか、だいぶ近くまで追い詰めた時、猛ダッシュで切り抜けられてしまいました。ビックリするほど早いダッシュでした。ボロ負けです。でもその時本当に夢中でこんなにドキドキ息切れしながら自然の中を鹿と走れるってなんか嬉しくって生きてる事に感謝したい気分でいっぱいになりました。もうすぐ41歳になります、山の生き物に勝てるよう筋トレしてやろうかと考えだした今日この頃です。

冷蔵庫も鹿肉でいっぱいです