週刊てんとうむし畑便り(2026/2/22~2/28 ミニ第495号)

2月も、最終週のこの日(22日)、夜半から強い南風が吹き続けています。春一番かな? この温い風のおかげで、だいぶ雪もとけて、厳しかった冬から、春へと、向っていることを、強く感じられるようになりました。折しも、先週の2月19日は、二十四節季の雨水。
それまでは、畑では雪の世界でした。でも雨水を境に、畑では、水が主役になってきました。ただ静寂の雪の世界だったのが、雪融け水が、ゴーゴーと音をたてて流れ、雪の重みで倒れていた野菜たちは、立ち上がり、雪雲に覆れていた空も青く太陽の光があふれてきました。畑がゆっくりと、冬眠から目覚めてきているのです。
それまで、凍てつく土の中から掘り出した丸大根は、素手で作業すると、氷の様に冷たく感じましたが、今では、やわらかく、温さを感じる様になりました。土も野菜も喜んでいる感じなのです。(人もね)
先週のこと、京都市内から、フレンチレストランの料理人の方たちが見学に来られました。畑は、まだ雪に覆れ、天気もあいにくだったので、作業場でお話をすることに。私の妻が、雪の下から掘ってきたニンジンを、ジュースにして出してくれたのです。みなさんーロのんで、「甘い! 本当ににんじんだけですか?」「どうやって、これだけ甘く作るのですか?」
いえいえ、私たちが甘く作ったのでなく、にんじんが糖分をたくさん作って、さらに、冬が甘さを増してくれたのです。にんじんが、元気に育ってくれたおかげです。てんとうむし畑のにんじんを機能検査に出したところ、抗酸化力・糖分・ビタミンCが、どれも、一般的なニンジンの2倍という数値が出たのですから、元気も元気! そして、冬を越した野菜は、どれも、どこか力強い。よく、日本海側の人間は、ねばり強いなあ、言われます。雪のおかげで、人も野菜も強く育つのかもしれませんね。

サムネイル写真について
寒さ厳しかった今冬は、鍋と、おでんのくり返し。おでんは、三日がかりでつくります。初日は、丸大根・にんじん、里芋を下茹して、昆布・カツヲ節・干しいたけで出汁をとります。豆腐を一晩水切りして、二日目に、がんもどきをつくります。そして、出汁にみりん、酒、塩、しょうゆで味付して下茹した野菜と、こんにゃく、ゆで卵を入れて煮込みます。一晩冷まして、三日目に、手作りがんも・えび天・ごぼ天・ちくわを入れて、グッグツ! 時々、ロールキャベツや、牡蠣を入れることも。身も心もあったかくなります。