週刊ミニてんとうむし畑たより10/23〜10/29

「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」私が小学校6年生だったかな…百人一首がブームになり、家族であるいは、友人同士で競って歌をおぼえました。一番から旬に覚えるので、今でも1〜10番くらいは、脳にこびりついています。5番猿丸太夫のこの句は、特徴ある作者の名前や、思い浮かぶ風景の分かりやすいことで、早くに覚えたものです。

10月も終りに近づき、畑のまわりの森も少しずつ、色づいてきました。山の頂きのあたりでは、紅葉もだいぶ進んでいる様に見えます。そして、夜になると、まさに、この猿丸太夫の句の様に鹿が悲しそうな声で鳴くのです。

雌鹿を誘う雄鹿の恋の声なのですが、なんでこんなにも悲しく聞こえるのでしょうか。…なんて感慨深く思っている場合じゃありません。

平安貴族にとっては、秋の鹿は、歌の対象ですが、私たち農家にとっては、作物を荒らす困りものなのです。山にエサがなくなる晩秋から、冬にかけては、里や畑に下りてくる、その合図の鳴き声でもあるのです。2年前には、ニンジンが鹿に食い荒らされることもあったので、この鹿の声はフェンス等の点検の合図でもあるのです。

さて、秋の深まりとともに、畑の作業も、越冬野菜の準備がすすみます。4月に収穫する早生玉ねぎの苗の植え付け、春キャベツの植え付け、そしてソラマメ、エンドウマメの種まき…。11月に入ると、玉ねぎの苗の植え付けが収穫時期順に最盛期となります。

人手の要る作業です。農作業体験してみたい!というボランティアの方、大募集です。たっぷり秋野菜プレゼントしますよ。

もう一つ、秋といえば、キノコの季節!ハツタケ、アミタケ採りに行きましたが、雨少なく、暖かい日が続いているためでしょうか、まだ数本しか見つけることができませんでした。また次回!

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収穫祭のお知らせ

11月13日(日)10:00-13:00 焼き芋と秋の蒸し野菜

みんなでにんじんや、ラディッシュ、いろんな秋野菜を収穫して、蒸し野菜をつくりましょう!甘く美味しくなったサツマイモは焼き芋に!落ち葉で焼き芋作り。ランチBOXつきです。
詳細は「体験」よりどうぞ

11月の山歩きのお知らせ
同じく、11月13日には、内山ブナ林を散策します。