週刊ミニてんとうむし畑たより2/5〜2/11
2月4日は、二十四節季の”立春”。しばらく雪がつづく寒い日が続きましたが、ここ丹後にも”立春”の言葉通り、少しあたたかさを感じる日差しが訪れて来てくれました。庭の梅も、まだ数輪ですが、蕾がふくらんできています。その前日が節分。豆まきをされた方もあるかと思いますが、私の暮らす黒部では「鬼は外!」はしません。というのも、その昔、黒部に住む人は鬼に助けられて鬼のおかげで栄えたという言い伝えがあるからです。氏神様は鬼の姿をしており、秋祭りでも鬼が主役なのです。(鬼とは、朝鮮半島から来た人たちで、製鉄、機織、酒造、薬などを伝えて、広めたという史実に基づく言い伝えだそうです)
ということで、豆まきはせずに、義母の手作り巻き寿司を丸かぶりしました。そして、焼鰯はヒイラギに刺しました。これは魔除け(鬼ではない)ということです。
そして、立春が過ぎた最初の満月に合わせて、毎年一年の最初の種まき(トマトやナス、ピーマン等夏野菜が中心)します。
今年は2月6日が満月。まだ積雪あり、気温もぐっと低い。例年なら、この立春近くに旧正月元旦(新月の日)が来るのですが、今年は例年より10日も早い1月22日でした。そして、旧暦によると、今年は閏2月があり、春がいつもより長くなります。という訳で、夏野菜が穫れだす気温になるまで、十分生育期間をとることが出来るので、立春過ぎて、2回目の満月(3月7日)を夏野菜のたねまき基準とします。閏月が2月に来る計算式があるのですが、(インターネット上に載っています)この旧暦というのは、農業において、本当に良く出来ており、農の道標(みちしるべ)です。
立春の日に、「立春大吉」のお礼を玄関に飾ります。紙漉き職人のあゆみちゃんの和紙に娘の一葉ちゃんが文字を書いてくれました。ステキな母娘合作のお礼!この一年はたくさんのいい事ありそうです。