週間ミニてんとうむし畑たより2/26~3/4
暖冬気味とはいえ、2月の終わり、雪がちらつく日が続いています。
それでもフキノトウが出てきたり、少しずつ、春を見つけることができます。
冬の間、卵を産むことのない我家のニワトリ、昨日久しぶりに卵を産んでくれました。歳事記によると、卵は春の季語だそうです。
久しぶりの卵も春の発見の一つです。
1ヶ月近く、続いた麹つくりと味噌仕込みもようやく終了。
最後の仕上げに酒粕でフタをして完了です。味噌は空気にふれた部分がカビが出やすいので、アルコールを含んだ酒粕でカビを押さえるのです。
一年が経ち、味噌ができあがるころになると、フタにしていた酒粕も熟成が進み、ねっとりと味わい深くなります。これで粕汁を作ると、それはそれは美味しい!!
そして、味噌仕込みが終わると、次は納豆作りがはじまります。糀菌と納豆菌はライバル関係なので、同時につくることはしません。味噌つくりに比べると、納豆作りは短時間でシンプル。稲藁を沸騰したお湯にくぐらせて、蒸した大豆に入れるだけ。二日保温しておけば、納豆ができます。そして、次からは、少し残しておいた納豆を新しく蒸した大豆に加えるだけで、無限増殖してくれるのです。
自然界では、納豆菌は枯草や落葉、稲藁を食べて、分解しています。どこにでも居る菌です。しかも100℃でも死なないとてもタフな菌。沸騰したお湯にくぐらせることで、他の菌は死んで、納豆菌だけになる、それを利用するのです。
我が家では、大きな土鍋で納豆をつくります。2回目以降は、土鍋を洗わずに、そのまま蒸し大豆を入れるだけで、いいのです。
こたつに糀菌が住みついている(前々週号の話)のと同様、土鍋に納豆菌が住みついてくれてます。
美味しくて、奥が深い醗酵の世界。菌のおかげでみんな元気、健康です!