スタッフコラム(池辺)

こんにちは。丹後弁講座、第4回のお時間です。
生まれも育ちも京丹後市峰山町の池ちゃんによる性懲りもない連載です。
今回は上級編ですよ。

丹後でたま~に使われる表現をひとつご紹介します。
  【例文】「でぃゃーこんでぃゃーといたで」

丹後弁の母音変化規則 a + i → yā は覚えていますか? なので、「でぃゃーこん」は「だいこん」です。

では「でぃゃーといたで」とは何でしょうか? 答えは「だしといたで」なんです。
s と h は省略されてしまい、
  dashi → dai → dyā
と変化します。

というわけで 最初の例文の意味は、「大根出しといたで」です。もうすぐ美味しい季節ですね!

余談ですが、「出しといた」と「抱いといた」は丹後でなまると同じ発音になってしまいます。それでもネイティブ丹後人は決してまちがえることなないのです。