スタッフコラム(湊)

皆さん、最近釣りと狩りは行っておられますか?スタッフの湊です。

急ですが、この1月で僕は梅本農場を離れることになりました。

約7年という時間を梅本農場で過ごし有機農業を通して、非常に貴重な経験をさせてもらったのはもちろん、自然の中で生きていく野生力みたいなものが、めちゃくちゃ身に着きました。
野蛮になったわけではなく、自然と共に生きることはとても楽しく、シンプルなんだと考えられるようになりました。

僕は、梅本農場に来るまでずっとフラフラしていました。
大学時代を中国で過ごしたり、その後、東京の工業用バルブメーカーに勤めたり、再び日本を出てオーストラリアのレストランでお皿を洗ったり、そこでイタリア人と一緒にピザを作ったり、楽しいものもあれば、辛いものもあったんですが、何かしっくり来るものがありませんでした。

僕は、釣りが大好きで海が大好きなので、オーストラリアから引き上げた後、世界最大のアジ“ロウニンアジ”がいる沖縄に移住しようかなと思っていました。
移住の地へ行こうとしているその年は、台風と大雨が多く、実家の京都市から離れられずにいました。
田舎暮らしをするのは決まっていたので、どのような暮らしになるのか体験しようと思い、京都の田舎暮らし相談窓口みたいなところに行くと、あれよあれよの下調べ無しで梅本さんにたどり着いたのです。

今では冗談で言いますが、初めて梅本農場の作業場に入った瞬間、飼われているニワトリが「コーケコッコーっ!!」と爆音で鳴いたので、これは間違いなく導かれて来た地なのだと思い、ここで働くことを即決したと言う風にしていますが、本当は、作業場に入って初めて見た梅本さんから、僕が憧れていた自然に密接した暮らしや、自給自足のオーラみたいなものが滲み出ていて、梅本さんから何か大きなものが学べる!と言う勝手なフィーリングで、10分後には世界最大のアジ“ロウニンアジ”がいる沖縄を忘れ、「ここで働かせてほしい」と言ったと思います。

後日、そのニワトリは5~10分おきに鳴くニワトリだと知ることになるのですが、いずれにせよ、その時の僕の判断に間違いはありませんでした。おかげさまで、その後無事に働かせてもらえるようになり、エキサイティングな日々を過ごせるようになりました。

そんなある日、特にびっくりすることがありました。
確か、それは実習に来ている大学生に梅本さんが「好きなことをしているから農作業がどんなにしんどくても、毎日休日みたいなもの」と言っているのを聞いたのです。

テレビや本ではありそうですが、実際に生で聞くのは初めてで、それは驚いたのと同時に本当に羨ましく、自分も心からそんな事を言ってみたいと思いました。そして、だから梅本さんはいつでも楽しそうで、楽観的で自信に溢れているんだと感じました。

ここ京丹後での生活は、今までの人生で一番しっくり来ています。僕の好きなもので溢れていますから。
あとは、“毎日休日”と言えるほど、自分の好きなことに夢中になれるようやっていきたいです。

自分の畑はまだまだ小さくひ弱ですが、梅本農場で学んだことを自分流にして、健やかに育てていきたいです。
狩猟のほうは、まだまだ攻め切れていない山を攻めて、もっと上手に山の肉を食べていけるようになりたいと思っています。

僕は梅本農場を離れますが、住んでいるのは農場と同じ弥栄町黒部なので、また何かのご縁でお会いすることがあれば釣りと狩りのお話で盛り上がりましょう!
それと、引き続き、梅本農場の畑や僕の個人の畑がある、黒部の国営農地周辺の狩猟はやっていくので、もし、梅本農場へ体験などで来られた際、ワイヤーやスコップを持って山でゴソゴソしている人を見かけたら、それは僕です。
「最近、釣りと狩りは行っておられますかー?」とお声掛けください。

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