月刊てんとうむし畑便り(3/23第121号)

ようやく、ようやく、待ち遠しかった本格的な春がやってきましたね。
日陰に残っていた雪もすっかり消えて、庭の紅梅白梅が満開になりました。草むらの中で、じーっと冬眠していたてんとうむしたちも、もぞもぞと目を覚まして動き出しています。
二十四節気の「雨水」を過ぎてもまだ寒気が強く、我慢してきた春のたねまきが春分を迎えて、本格的に始まりです。

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((旬をたべよう!))

妻が柴犬のハナと散歩していると、フキノトウを見つけて、持って帰ってきました。
味噌和えがいいかな…香りが強いと、苦味が春を感じさせてくれますね。
フキノトウを皮切りに、これからはこごみ、タラの芽、ワラビ、ウド…山菜が楽しみの季節ですね。
山菜の楽しみが増えるのとは逆に、畑では、野菜の種類がぐっと減ってきます。厳しい冬を乗り越えて春がやってきたのが嬉しいのは、人間だけでなく、動物だけでなく植物もそうなのです。

大根も、ミズナも、ほうれん草も、にんじんも、かぶらも、ごぼうも…春が本格的にやってくると、みんなうれしくって恋の季節…。
花を咲かせて、やがて種を実らせて子孫を残してゆきます。だから、これからは畑は花ざかり❁
ミツバチや他の虫たちも、その花にたくさん集まってきます。ミツバチをはじめとする虫たちにミツをあげる代わりに、交配してもらっているのです。

植物が花を咲かせるのには、すごいエネルギーが必要。そのエネルギーの源は?というと、
冬の間に蓄えていた糖分(それが冬野菜たちの甘くて美味しい訳なのですね)なの。
その糖分をつかって、エネルギーを作るとき、酸化(老化)を防ぐビタミン類をはじめ、いろんな物質をつくるそうです。
ということは、畑の花ざかりの野菜たちには、酸化(老化)を防いでくれる素晴らしいものがいっぱい!
これが、冬の間に体に溜まった毒素を分解してくれるそうなのですよ。

「冬の野菜は体を温め、夏の野菜は体を冷ましてくれる」これはよく知られている旬を食べる大切さの言葉ですね。
意外と知られていないのですが、「春の野菜・山菜は毒を消す」ということ。

そして、春の野菜、山菜にはほろ苦さが多く、そのほろ苦さが、脳や体に「次は夏が来るぞ!」と知らせてくれるそうですよ。
暑い夏を乗り越えるためにも、春の旬はしっかりと食べてね!!
柴犬のハナも、花菜やブロッコリーが大好きで食べてますよ。

畑では、じゃがいもの種芋の植え付けが始まりました。
「金剛童子山に雪があるうちに、じゃがいもの植え付けをせよ」
私たちの暮らす地域に伝わることわざです。このことわざ通りに、金剛童子山の残雪を眺めながらのじゃがいも植え付けになりました。

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