週刊ミニてんとうむし畑たより7/9~7/15

梅雨の最中となり、蒸し暑く、ジメジメした日が続きますね。人の暮らしには、あまりいいとは言えない季節ですが、植物にとっては、来たる夏の強烈な日射しの前になくてはならない天候です。この梅雨の間に、稲をはじめ、さつまいも、なす、ピーマン、きゅうり、いろんな野菜たちがグングンと成長します。そして、この梅雨のおかげで、日本は緑豊かな国土の2/3が森林という、自然豊かな正解中でもまれな地域となっているのですから。

そして、緑豊かだけでなく、この湿気のおかげで、微生物やキノコの豊かな国でもあるのです。微生物や、きのこがたくさん暮らしていると、たくさんある有機物(多湿のおかげで、あらゆる生物のいとなみが盛んになり、落ち葉や死骸、フンなどの有機物が豊富につくられるのです)を、どんどんと分解、醗酵してくれて、いい、本当にいい土が作られるのです。

そして、良い土がたくさんあると、美味しい野菜や米がたくさん採れるということ。土がいいと、植物は健康に育つので、農薬や肥料がいらなくなるのです。「日本は欧米と比べると、雨が多いので、害虫や病気が多く、有機農業は不利。」とよく言われます。

欧米型の有機農業技術では確かに不利かもしれません。

でも、土を活かす、日本ならではの有機農業にとっては、とっても有利な環境!なのですよ。こんな風に考えながら、雨の降る外をながめると、梅雨っていいなぁってね。(線状降水帯はごかんべんこうむります)

夜になると、家のあかりに、カブトムシがよってきたり、畑の刈草をたくさん積み上げている、堆肥場にも、カブトムシをよく見かけます。このカブトムシの幼虫も土作りに貢献してくれています。枯草を住み着いている微生物たちが、むしゃむしゃ食べて、ぼろぼろになった腐植草が、このカブトムシの幼虫の大好物なのです。

ミミズ同様にそのうんちがコロコロととってもいい土になるのです。子供達にとって大人気のカブトムシ。私たち農家にとっても、頼もしい味方なのですよ。

カブトムシは本当によくみかけます。クワガタはなかなか見られません。
トマトがとってもいい色に熟してきました。大玉は、妙紅という品種、自然農法センター育種の品種です