週刊ミニてんとうむし畑たより6/6~6/12

今年は雨の多い5月だったので、畑の内外での雑草の生長が盛んです。地域の協働での草刈りが行われるのもこの時期。

草を刈る立場としては、労力がかかるので大変ですが、堆肥の原料としてたくさん集まるのは嬉しい事。私達の刈草による堆肥原料の入手以外にも、国道、府道沿いの草刈りや河川敷の草刈り等の公共事業による草刈り入手もこれからの時期。

以前は公共事業による草刈りは、焼却場で処分されていました。産業廃棄物として適正に処分するということでした。でも、刈草は私達にとっては、堆肥の原料として、宝の山。産業廃棄処理業者にとっても経費がかからない分、取り組んで解決に導いてくれた方のおかげで、今では公共事業の草刈りも堆肥原料として、入手できる様になりました。

先日のことですが、いつも刈草等の堆肥原料の世話になっている産廃業者の方より連絡があり、茅葺き屋根の解体を行うとのこと。その屋根に葺いている茅は、使えるかとの連絡。

自然のものは全て土になるので、もちろん引き受けることに。一軒の家の解体で、4トンダンプ5台もの大量の茅がやってきたのです。長年にわたって、かまどや囲炉裏でいぶされてきたのでしょう。

とてもいいにおいがしています。そして、ススけた茅は最高の腐食原料です。

先日、落ち葉を敷き詰めた畑と同じ、今年より新しく入手した、まだ地力の少ない畑にこの茅を敷き詰めてゆきます。大量のススのため、真っ黒になりながらのスタッフ。

とっても大変な作業だけど、おかげで畑は良くなり、美味しい野菜の素なのです。昔ながらの家は、最後は全て土に還るのです。

そして、その土から新しい命が生まれて、私たちの口に入り、体になってゆく・・・。

自然の循環が目の前にあり、それを実施している私たち。うれしく、そして少し誇らしく思える仕事です。