週刊ミニてんとうむし畑たより1/15〜1/22

寒の入り(小寒の1月6日〜)になったというのに、このあたたかさはどうしたことでしょう。クリスマスの頃に積もった雪もすっかりと消えて、春の様な陽気がつづいています。にんじん畑のすみっこには、たんぽぽが可愛らしく咲いています。(2月末〜3月に咲きます)

ごぼう掘りをしていると、スコップで掘り起こした土の中から、冬眠中のカエルが出てきました。この時期、いつもなら寒くて、動かないのですが、なんとぴょこんと跳ねて動いています。

収穫作業や、生活の面では、とても助かるあたたかい冬なのですが、野菜がどうしても困ってしまいます。雪がこの時期には、積もっていることも前提に種まきや、世話をしているのです。大根やキャベツ、白菜などは雪のおかげで、いつまでもきれいで美味しいのですが、肌や外葉がどんどんと茶色く見た目が悪くなってしまいます。冬眠したままの、虫たちも動き出して、葉っぱを食べて穴が開いたりしています。そんな訳で、セットの野菜の肌が悪かったり、葉菜の葉っぱに虫食い穴があったりすることあります。ごめんなさい。

丹後郷土資料館で開催中の「サンパチ〜豪雪と山村の暮らし〜」展に行ってきました。昭和38年の1月、今年の様な雪のない暖かい冬とは全く逆の丹後。いままで経験したことのない大寒波がこの冬中、日本にやってきて、来る日も来る日も大雪。1月末には、丹後の平地でも2m、山村では4mを超える積雪になったそうです。

道路や除雪、電気、水道など、今と比べ物にならない不便な時代の豪雪。

下世屋という村に暮らしていた祖父母からも、当時の大変だった事を聞いたことがあります。このサンパチ豪雪がきっかけで丹後の山奥の村では集団離村、そして廃村という事態になりました。当時は高度成長時代と呼ばれた頃。

「豊かさ」が自給的暮らしや、コミュニティ、心のよりどころといった事から金銭的、個人主義、物資よくへと大きく変わった時代。その波が、山村にもやってきて、そこへ豪雪がきっかけとなったとのこと。それまでの当時の子供たちの作文(展示中)からも、山村での豊かさが読み取れます。今「豊かさ」が再び問われている時代になってきている様に思います。その事を深く考えると、今だったら、サンパチあったとしても、廃村にならずに済んだ様に思います。

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