月刊てんとうむしばたけ便り(第117号11/24)

11月も終盤になり、畑のまわりの山も黄色や赤に華やかに色付いてきました。
そして、その木の根元を見ると、紫色のリンドウの花がたくさん咲いています。

「センブリ」って知っていますか?リンドウが咲くのと同じ頃に、同じような場所で似たような小さな花を咲かせます。探してみると、あった!ありました。「千回煎じてもまだ苦い」という名の薬草。
その葉っぱをちぎって食べてみると、名の通りすごく苦い!胃腸薬としてとっても良いらしい。
これから年末にかけて、ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎになりがち、そんな時は畑のまわりの山のセンブリをちぎって食べましょう!

ちなみに、キャベツも胃腸の調子を良くしてくれる代表野菜です。油っこいトンカツの添えもののキャベツは意味あるんです。

~○~○~ みんな楽しく野菜が好きになる、野菜クイズ! ~○~○~

これから寒くなるにつれて、ますます美味しくなるのが根菜!名の通り、根っこを食べる野菜…ですね。
大根、にんじん、かぶら!根菜と言えば、さつまいも、じゃがいも、玉ねぎも分類上、根菜です。
でもほんとかな?

●そこで、クイズ第一問!この野菜、どこを食べてるのかな?それぞれ考えてね。
(1)大根 (2)にんじん (3)さつまいも (4)じゃがいも (5)玉ねぎ (6)かぶら (7)キャベツ (8)かぼちゃ

●クイズ第二問!冬になると、てんとうむし畑では味噌つくり、納豆つくりがはじまります。そこで、豆の仲間、漢字クイズです。なんと読む豆かな?
(1)大豆 (2)小豆 (3)中豆 (4)蚕豆 (5)豌豆 (6)隠元豆

●クイズ第三問!みんなが食べているほとんどの野菜は原産地が海外。だから語源も面白いのです。
それでどこから来た野菜でしょうか?よく読んでみると分かるかも。どちらも室町時代に南蛮貿易の船で日本にやってきました。
(1)かぼちゃ (2)じゃがいも

ちなみに、日本原産の野菜は「セリ」「ワサビ」「みょうが」「山芋」「ふき」「ミツバ」「アシタバ」の8種類だけらしいよ。

~○~○~ クイズの答え ~○~○~

●クイズ第一問のこたえ
(1)大根・・・漢字の通り「根っこ」を食べる野菜です。でも、正確には首の青い部分(地上に出ている部分)は胚軸といって「茎」なのです。だから、「根っこ」と「茎」を食べているのです。ちなみに、「葉っぱ」もおいしいよ。
(2)にんじん・・・これは、まぎれもなく「根っこ」を食べます。けど「葉っぱ」もおいしいよね。
(3)さつまいも・・・これも「根っこ」が太ったものです。
(4)じゃがいも・・・さつまいもと同じ芋類ですが、実は「茎」が太ったもの。その証に光に当たると緑色(葉緑素)になるでしょう!
(5)玉ねぎ・・・根菜の分類だけど「葉っぱ」なのです!調理する時、包丁で切り落とす根元が茎なのです。
(6)かぶら・・・根っこのようですが実は「茎」!これが大根との大きな違いです。
(7)キャベツ・・・これはまぎれもなく「葉っぱ」!ちなみに包丁で切るかたい芯が茎です。
(8)かぼちゃ・・・中に種が入っているでしょう。だから「実」を食べる野菜なの。

●クイズ第二問のこたえ
(1)大豆・・・「だいず」味噌、醤油、豆腐、納豆。なくてはならないまめですね。節分の豆まきもこれ。
(2)小豆・・・「あずき」瀬戸内海の「小豆島」は「あずきしま」ではありません。ちみなに、しょうどしま。
(3)中豆・・・ありそうで、こんな豆ありません。ひっかけ問題でした。
(4)蚕豆・・・「そらまめ」さやの形が蚕(かいこ)に似ているから…空豆も同じです。
(5)豌豆・・・「えんどう」グリーンピース!(4)(5)は11月上旬に種まきして冬を越すやさい。
(6)隠元豆・・・「いんげんまめ」隠元和尚が中国から日本に持ってきた豆が語源。

●クイズ第三問のこたえ
(1)かぼちゃ・・・「カンボジア」から南蛮貿易(室町時代)に日本にやってきました。
(2)じゃがいも・・・「ジャカルタ」から同じく日本にやってきたのです。

どうですか?野菜っておいしいだけじゃなく、楽しいでしょう!