週刊ミニてんとうむし畑たより5/15〜5/21

一雨ごとに野菜も草木も伸びる季節ですね。麦の仲間の雑草や、ギシギシという名前の草が特に背が高く伸びてきて、たくさんの花を咲かせだしています。

風媒花といって花粉が風に乗って、飛んでゆき、受粉する花です。ハチによって受粉する虫媒花は、ハチをおびき寄せるために、見た目、とてもきれいな花(きゅうり、もも、なす、アブラナなど)ですが、風媒花はとても地味(とうもろこし、イネ、ムギ、ホウレンソウなど)なのです。そんな訳で、畑のまわりに背が高く伸びている、これら麦の仲間やギシギシたち、じみーに満開です。

こんな風に花粉を受粉するのにいろんな花があります。そしてやがて実となり、種ができます。植物は歩くことができないので、子孫を広げるのには、種を遠くに移動しないといけません。
とっても美味しそうな実をつけて、動物に食べて、もらってその糞から発芽する代表がトマト、ピーマン(完熟は真っ赤)かぼちゃ。タネを動物の毛にひっつけていどうするのが”ひっつきむし”。これ、服なんかにもつくし、チクチクいたいんですよね。

大豆やかぶらの種は熟してくると、さやがパチンっとはじけて種を飛ばします。ヤシの実は海をプカプカと波に乗って遠くまで移動するそうですよ。漢字で書くと西瓜のスイカも面白い植物です。

原産地はアフリカの砂漠地帯だそうです。砂漠でも根を深ーく張って、水を吸い上げ、たっぷり水分の含んだ実をならせます。この実の中の水分は、自分の体のためというより、喉が乾いた動物(人間も)たいに食べてもらうためだそうですよ。タネもいっしょに食べて、ウンチとしていろんな所に広がっていくって作戦。
そういえば、子供のころ、スイカの種飛ばし競争をしましたよね。これもスイカの作戦にまんまとひっかかってしまったということ。

私が一番すごい作戦だなあって感心するのは、米と麦。人間の主食になることで、全地球上に広がったのですから。しかも、害虫や競合する他の植物から、人間が守ってくれる。大切にあつかわれて、品種改良までしてくれる。神様扱いですらあるのですからね!!時々思うのは、米や麦からしたら人間は米麦の奴隷なのかもって。

ローズマリーの花