スタッフコラム(伊藤)

こんにちは!スタッフの伊藤律です。突然の報告になってしまうのですが、4月から一年間ニュージーランドに行ってきます。今回のお便りでいろんな人への感謝や、二年間の京丹後で生活した感想を書こうとも思ったのですが、やっぱり動物のことを書きたいと思ったので、最近見た動物について書きたいと思います。

先週、ふと木子という場所に行きたいと思いました。というのも、ぼくの車のナビにずっと表示されていて、でも行ったことがない地域だったので、突如思い立ち、車に乗り込みました。

そして、木子というナビ上の名前に徐々に近づいてきた時、木子という地域が山の頂上付近だということがわかり、すごい場所にあるんだと思いながらも、頂上に続くであろう坂道を登っていきました。そこで、木子に入って行った時、たくさんの鳥獣保護区という看板を見かけました。しかし、車を降りてみても鳥のさえずりさえ聞こえず、ここまで高いところでは、生き物は住んでいないのではないかと思いました。そろそろ帰ろうと思い、車を走らせていた時、右手にある木々の中に尾の長さだけで1メートル近い赤いキジがいたのです!

ぼくはすぐさま車を止め、キジを驚かさないようにと静かに入っていってしまいました。

もう少し見たいという思いから、ぼくは赤いキジを追って、山の中に入り、静かにキジを探しました。

そして、左の茂みの中にキジを見つけたのですが、キジは思いもよらない速さで逃げて行ってしまいました。

その日はもっとキジを見たかったなと思いながらも家に帰り、スマホで調べてみると準絶滅危惧種だと分かり「そんなレアなキジを見れたのか!」となんだか嬉しくなりました。

次の日、毎日行く、家の近くのため池に行きました。すると、昨日見たキジと同じ種類の赤いキジがいたのです!ぼくは「え!今日もいる!」と思ったのも束の間、すぐ森に入っていってしまい「行ってしまったなぁー」と残念な気持ちになっていました。すると、森の中から「ドドドド」というエンジン音のような音が聞こえてきました。「何の音だろう」と思い、家に帰った後に調べてみると、キジの雄が繁殖期になり、出す音と書いてありました。

京丹後の生活の最後にとても貴重なものを感じることができました。

山に入って落葉集め