週刊ミニてんとうむし畑便り(2/23~3/1ミニ447号)
2月も今週で終わり、いよいよ春がやってくる!
と思いきや、また、強い寒波がやってきましたね。一度溶けて黒い土や、枯れた茶色の草が見えたものの、また白銀の世界です。
この冬は、厳しい気温が続いているので、例年なら2月下旬に咲く、庭の梅の花もまだ蕾が固いまま。お正月に咲きだしたロウバイも、いまだに咲き続けいい香りを放っています。
冬が厳しい丹後では、以前は、梅と桃と桜(早咲)の花が同時に見られたのですが、ここ数年はそんなこともなかったのです。でも、今年はこの同時花見が楽しめそうです。
雪が畑にたっぷりあるのと、気温が低く太陽も照らないので、農作業は遅れがち。以前のお便りにも書きましたが、1~2月は一年の農作業の計画を立てる時。立てたばかりのホヤホヤの計画がすでに遅れているのです。
お天道様のことなので、こればっかりはどうしようもないので、焦らず春を待ちましょう。…と書いたら思い出しました。
そういえば、祖父が冬になると「待春」と書かれた古い立派な墨書を床の間にかけていました。
梅本家はもっと雪深い世屋という里だったので、しかも、今の様に除雪やインフラ整備のない時代、「春は本当に待ち遠しい」ものだったでしょうね。
そして、この雪が降る寒い時期にやっておかねばならないのが、味噌つくり。一番の要の糀つくりは既に終わり、味噌の仕込みが先週は続きました。“一昼夜”浸水した大豆をせいろで蒸します。薪を焚いて蒸すので、ガスよりずっと火力が強く、美味しくなります。
その大豆をミンサーという機械ですりつぶし、糀と海塩をよく混ぜて、ソフトボールくらいの大きさの団子にします。
この味噌団子を、樽の底に打ち付けながら詰めてゆきます。空気をしっかり抜いて、嫌気醗酵させるためにだとか…。
最後に酒粕でぴっちりとフタをして、あとは一年以上待つだけ。糀菌がいい仕事をしてくれるのです。
そして、一番の楽しみは、この蒸篭の中にさつまいもや、にんじん、肉まんを入れて、一緒に蒸して食べること!
今年は肉まんではなく、さつまいもとシナモンを餡にして、お芋の餡饅を楽しみました。(もちろん生地も手づくり。米粉と豆腐で生地をつくったのです。ご近所の豆腐屋さんの力作です。)
